徳川家康の生まれた街、岡崎市。その市内中心部から車で20分の中山間地域に山田農園の農場があります。南アルプスの南端ということもあり、天然の豊かな伏流水と澄んだ空気に包まれた土地で、米、野菜、養鶏を営んでいます。
元々土木会社だったのですが、自然を人間の使いやすいように「壊し造成する」ことに疑問を持ち、「自然と共存する」生き方を求めて就農。荒れ果てた耕作放棄地を、持ち前の土木技術で次々と「美しい畑」に蘇らせました。
中山間地域は離農が多く、山田農園には次々と耕作放棄地を引き継いでほしいという要望が寄せられます。山田農園の畑は急拡大しています。
山田農園は「完全無農薬」で栽培しています。
耕作放棄地は、外見上「荒れ果てて」見えますが、土の中は自然の力で「再生」されているのです。化学肥料で成分が偏り痩せた大地が、草が生え木が生い茂ることで落ち葉が堆積し動物がやってきます。そして追肥や過度な成分が中和され、豊かな土に蘇るのです。
山田農園の畑は、耕作放棄地で蘇った「豊かな土」をそのまま利用し、同じ場所で多品目栽培しています。無農薬栽培だから、様々な野菜を同じ場所で育てることができるのです。
おすすめの食べ方は、なんといっても「生で食べる」ことです。
岡崎市内にある「nippon食の森あざれあ」さんは、山田農園の野菜を鰤しゃぶに添えて提供されています。
お客様からは「安心して食べれる」「野菜が甘い」といった声をいただいているようです。
「岡崎おうはん」は、2008年に独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場で開発された、日本でも数少ない純国産鶏です。
山田農園が進める「無農薬栽培」の畑に鶏糞を散布するために飼い始めたピーちゃんたち。すっかり大きくなり、お洒落な見た目で毎日賑やかです。
卵は濃厚で、卵黄が箸で持ち上げられるほど!
おススメの食べ方は、なんといっても「目玉焼き」。その濃厚さを味わってください!
自然を蘇らせ、大自然との共存を目指されている山田さんご夫妻。その姿は本当にかっこよく、大自然の前に驕り高ぶった人間の営みについて考えさせられます。
今後は、農業をもっと身近に感じてもらえる仕組みを作っていきたいという構想を持たれている山田さん。今日も耕作放棄地を蘇らせて、大自然と対話をされています。